お経のことば  

       A 汝等鬼神衆(じてんきじんしゅう)

  禅宗の食事作法に「生飯」というのがあります。それは昼の食事の際、

ご飯粒5〜6粒、うどんの場合は5〜6cmを刷(せつ)の上に出します。

そのとき唱えるのが生飯の偈(さばのげ)」です。

じてんきじんしゅう ごきんすじきゅう すじへんじほう いしきじんきゅう 

「汝等鬼神衆 我今施汝供 此食遍十方 一切鬼神共」

 唐音読みで読むので、大変調子が良くて、唱えやすい偈文です。

このとき出したご飯粒は、食事作法が終わった後、当番(浄人)が庭の植木

や植え込みの根元に置きます。つまり鳥や昆虫の餌になるわけです。

 今、日本は大変豊かになって、食事がなくて飢えている人はおそらくいない

ことでしょう。でも今から50年前、今のような豊かな世の中になるとは、誰も

想像もできませんでした。でもそのような貧しい時代にもこのような行事は続け

られてきたのです。食事のいただける自分の幸せを、飢餓に苦しむ人達に

思いを馳せて、少しでも癒されるようにと祈るのです。

道元禅師は「布施とは貪らざるなり…」とお諭しになっています。

           GBMは さんの「ほたる」

      

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